松尾設計室の指導を受けた工務店で注文住宅を建てる

注文住宅で悔いを残さないための住宅建築勉強ブログ

高気密高断熱住宅の電気代の比較はあまり意味はない

高気密、高断熱住宅のブログ記事でよくある電気代マウントですが、あまり意味はありません。

なぜなら、以下の要素で大きく電気代は変わるからです。(1kw=28円で計算)


・全熱交換換気か?

そもそも温暖地では初期費用、更新費用を永遠に回収できない、最も寒い1月の電気代は3種換気とくらべて2000~3000円くらい違う。

・換気の回数は?

0.5回/hが法定換気量ですが、少なくすれば電気代は安いが空気品質は悪くなる。最も寒い1月の電気代は0.4回~0.6回では2000円くらい違う。

・エアコンの設定温度は?

最も寒い1月の電気代は室内温度が23度~25度かによって1000~2000円くらい違う。

・外気と室内の温度差

寒冷地では温暖地とくらべて同じ断熱気密の条件で1万円くらい電気代は違う。


・日射の当たり具合

日当たり良く南に窓が多いなら電気代は安くなるが、温暖地で南面の日射が100%受け取れた場合は年間で3000~6000円くらい違う。窓の大きさ、面積によっても変わる。南の日当たりが50%なら電気代は年間で1000~2000円程度の誤差となる。

 


上記の要素を加味すると、

同じ温暖地での比較であれば、

条件が違えば最も寒い1月で7000円くらい電気代は変わってくる。

電気代の比較は意味ありますか?


これが温暖地と寒冷地で比較しようとすると、

地域が違えば最も寒い1月で17000円くらい電気代は変わってくる。

 

 

前提条件をそろえなければ電気代の比較は無意味だという記事でした。

記事は1kw=28円で計算しました。