床下排気での基礎コンクリートの温度上昇を観察する
はじめに
この記事では24時間換気の排気を床下へおこなう「床下排気」による、基礎コンクリートの温度上昇をサーモグラフィーカメラで観察します。
野外に直接捨てていた空調済みの空気を床下へ送ることで、基礎コンクリートの温度上昇、ひいては一階の床面の温度上昇につながります。
床下排気については下記の記事をご覧ください。
撮影日の気温-2.5度

撮影は温度差が最も大きい冬の朝に行いました。
屋外と室内の温度差は26度ほどです。
床下排気時のサーモグラフィーカメラの画像

木とコンクリートで材質が違うので温度は正確ではない、温度差に着目してください。
基礎通気パッキンから24時間換気を排気しているところが最も温度が高い。およそ3度くらいか。

外気温-2.5度でも暖かい部分で2度くらい。


床下排気による基礎コンクリートの温度の観察結果
24時間換気の排気を床下へ行うことで、基礎コンクリートの温度上昇を確認できた。一階床面の温度と、床下空間の温度には強い相関があるので、床下空間の温度を上げることで一階床面の温度上昇に寄与する。
この床下排気は、床下エアコンの運用が難しい床断熱の住宅において、床下エアコンを行わずに床温度を上昇させることができる非常に有用な方法だと考えている。
さらなる一階の床温度上昇のための課題
基礎立ち上がりに断熱材を貼り付けることで更なる床温度の上昇が見込める。しかし床下での作業が大変かつ、現状でも十分暖かいのでまだ行う予定はない。
床下エアコンを真似て、床下排気で床温度を上昇させる方法
はじめに
この記事では、高気密、高断熱、床断熱の住宅で、1階床の温度を上昇させる方法を提示します。24時間換気の排気を床下を通して屋外へ排気することで、追加のランニングコスト無しで1階の床温度を上昇させることが可能です。床下エアコンのような機能が得られます。
床下エアコンの唯一の欠点
床下エアコンの唯一の欠点があるとすれば、基礎コンクリートへ吸収される(捨てる)熱量がとても大きいことです。床下を温めることは、基礎コンクリートの下の土を温めるために多くの電気を消費しているので省エネ設備とはよべません。
床下排気とは
床下排気とは、そもそも屋外へ直接捨てていた暖かい空気を、床下を通して屋外へ排気することで、1階の床温度を追加のランニングコスト無しで上昇させることが可能となります。

最初に結論
床下へ排気、24時間換気の排気を床下へ行うと、1階床温度が上昇します。2年間の実証試験済み。
床下排気を行う前(2年前)
床下排気を行う以前の2024年の冬は、
1階の天井と床の温度差は1度以上ありました。
2階の床と天井の温度差は全くない温度差0度なので、1階が寝室の我が家は床と天井の温度差が気になっていました。(とても贅沢な悩みであることは承知しています。)
床下排気を行った後
下記のサーモグラフィーカメラ画像を参照すると、1階の床と天井の温度差は大体0.5度です。
サーモグラフィーカメラ測定日の野外気温は-2.5度

北東の玄関のサーモ画像


北東の玄関の天井24.2度と床23.8度の温度差は0.4度
南西の居室のサーモ画像


南西向き真ん中の居室の天井25度と床24.4度の温度差は0.6度
北西の居室のサーモ画像


居室3の天井23.7度と床23度の温度差は0.7度(出隅付近なので差が大きい)
北東の洗面所のサーモ画像


洗面所の床26.6度、天井26.6度と温度差は0度。4畳の洗面所にエアコンが設置してあるので温度差はゼロとなった。
これらのサーモ画像が示すように、24時間換気の排気を床下へ送り込むことで、1階の床と天井の温度差はおおむね0.5度となってる。居室の野外側に近い測定点のため、天井と床の温度差が0.5度以上あるが、居室中央と天井中央で測定すると温度差はほぼゼロとなる。
どのようにして床下から屋外へ排気するか?
画像のように、一階居室の天井懐から、ユニットバス、床下をとおり、屋外へ強制排気しています。

床下排気の計画の手順
- 居室の天井懐から排気
- ユニットバスの周囲のすき間から基礎断熱の床下へ
- 床断熱の床下へ換気扇をつかって強制排気
- 基礎の外周の通気パッキンから屋外へ排気
床下排気を行うための住宅の条件
- べた基礎が望ましい。床下が暖かくなるので白蟻リスクは高まる。立上り一体打ちが良い。布基礎+土間コンでも可能だが、シロアリのリスクはべた基礎より高く点検が必要。
- 基礎断熱の住宅でも可能だが、床下から屋外への排気のために基礎に開口が必要、もしくは一部通気パッキンとなり、建築時に計画が必要。建築後の基礎コンクリートへの開口は耐力低下するのでリスクが非常に高い。
- 床の気密性が高いこと。床面に漏気があると、居室と床下でショートサーキットが起こり換気不足(酸欠、シックハウス)となる。
不明点、質問がありましたらコメントをお願いします。
コロナのエコキュートのエラーが1年半で3回
◆はじめに
引き渡しから2年半の我が家はコロナのエコキュートを利用しています。
引き渡しから2年半の間に3回も湯はりの時にエラーが出ています。
24年3月、25年9月、25年12月。と3回の同様のエラーです。
エラーの内容は、
コロナのエコキュートのエラーは、「おふろの栓を確認してください。浴室循環口のつまりを確認してください」

これは故障ではなく、そもそもエラーがでる設計、設計不良だという記事です。
◆コロナのエコキュートの自動湯はり機能の挙動
1.自動湯はりボタンを押す。
2.指定した湯量の66%が給湯されて一度止まる。
3.お湯が循環口を循環しつつ温度を上げる、かつ指定湯量まで給湯する。
4.指定温度、指定湯量になったじてんでメロディがなる。
◆コロナのエコキュートの問題点
上記の「2.指定した湯量の66%が給湯される」
この時に、風呂循環口を満たしていないとエラーがでる。

我が家で指定している170Lだと最初の66%の湯はりで循環口を満たさないのでエラーとなる。
「おふろの栓を確認してください」
「浴槽循環口のつまりを確認してください」
このエラーがコロナのエコキュートの台所リモコンからでます。

コロナの会社としての公式見解です。電話で確認済みです。
◆コロナの言い分
1.循環口が給湯で満たされない挙動は正常。
2.循環口の高さが高いから駄目だ。(TOTOの浴槽が悪い)
3.ユーザーの指定した湯量がすくないのが原因。
つまりエラーがでるのは、
「ユーザーがお湯をケチるから悪い、お湯を無駄に大量にいれろ」
という主張。
◆ユーザー(私)の主張
1.指定した湯量で湯はりができないなら、そもそも欠陥品。
2.特定の湯量以上でなければエラーがでるとの表示や注意書きはどこにもない。
3.湯量170Lは適切であり、無駄に大量に湯はりする必要はない。
そもそもユーザーが指定した湯量で湯はりできないのならば、その明記が必要です。それは商品を売る会社として当たり前のことです。
「特定の湯量では自動での湯はりできません、浴槽のサイズと循環口の位置によってエラーがでますので、どのようなケースでエラーがでるかはわかりません」と明記しなければ詐欺と同じ。
◆解決法
コロナの外注の修理屋にしつこくきいたら、
「指定湯量170Lを給湯するだけで循環無しの設定も可能」
とのことでその設定変更を年明けにやってもらいます。
昨今は何を買っても詐欺みたいな商品しかないように感じます。。
また報告します。
「おふろの栓を確認してください」「浴槽循環口のつまりを確認してください」エラーが出ないようにする設定の手順
- 台所リモコンで、
- 「風呂自動」「戻る」ボタンを同時に長押し。
- 「ふろ自動運転中の特別ゆはりの有無を設定します。」という項目がでる。
- 「あり」を矢印キーで選択。
- 「決定」ボタンを押す。
以上の手順で最初の湯はりが66%で止まることなく、全量湯はりできるようになります。
注意点:全量湯はりした後に、浴槽循環口を湯が満たさない量だとエラーがでます。
エラー回避の設定手順のYoutube動画をアップロードしました。
https://youtu.be/7U3ftxsZBsM?s
(限定公開ですのでYoutube上で検索してもでてきません。)
やっぱりこのエラーって設計ミスだよな。浴槽の循環口の位置で風呂がゆはりできない問題って聞いたことないぞ。説明書に明示しとけよ。TOTOサザナの浴槽だと自動で湯はりはできません、エラーがでますよって。ほんと不誠実な企業ばかりな昨今です。
床断熱の気密の劣化その2、ネオマフォームのアルカリ劣化?
はじめに
引き渡しから2年経ちました。
床断熱の気密は劣化します。
高気密を維持するには基礎断熱の方がはるかに有利です。
この記事ではネオマフォームの収縮と劣化(チョーキング現象)をレポートします。
前回の床断熱の気密の劣化、その1の記事です。
床断熱の気密劣化の写真
たったの2年でここまで気密が劣化します。すき間だらけになります。

気密テープは収縮で引っ張られてしわだらけ。

ここは新築時は隙間はゼロだった。

新築時にはった気密テープはところどころはがれている。
テープはシワだらけで気密はとれてない。


あっという間に劣化する。
ネオマフォームの劣化、チョーキング現象あり
大引き間の断熱材はネオマフォームですが塗装のチョーキングのように粉が大量に手につきます。脆くなっています。
床下結露+基礎コンクリートのアルカリ成分が原因っぽいです。
チョーキングのような崩れを起こしています。非常にもろい状態になっています。フェノールフォームは水には強いのでアルカリ水蒸気が床下内に充満していたのではないか?

まとめ、わかったこと
- 床断熱は2年ですき間だらけとなる。
- ネオマフォームはどうもコンクリートのアルカリ性で脆くなっているようだ。
- ネオマフォームは水には強いのでチョーキング現象はアルカリ成分以外に考えられない。もしくは施工前の保管状況が悪かった?
- 床断熱の場合、室内側の気密シートは必須。
- 気密テープの経年の品質がわかった。後の記事でのべる。
- 床下へもぐっての気密処理はとても大変で苦痛。
3年目の夏、床下結露のその後は?
断熱等級7の高気密、高断熱の注文住宅の引き渡しから2年がたちました。
はじめに、過去の床下結露の記事
2023年7月の引き渡し後、床下が結露していました。。その記事は下記です。
2年目の夏も床下は結露していました。。その記事は下記です。
引き渡し時の床下の湿度(床下結露)
下記画像は各年の24年7月、23年8月の湿度のグラフです。

引き渡し後すぐの床下の湿度。
湿度98%で毎日結露しまくり。

2年目の夏の床下の湿度。
湿度99%で毎日結露しまくり。
このままでは家が腐ってしまう!
工務店には相談しましたが、新たな商品を売りつけられそうになったので、「こいつらじゃ解決できない」とあきらめて日本建築学会の論文を検索しまくりました。
残念とともに工務店のレベルの低さにあきれるけどこれが現状の住宅業界の実態です。
その時の床下の結露の解決までの記事が下記です。
床下結露の解決後
床下の結露の解決方法は、
- エアコンで除湿した室内の空気を床下へ送り込む。
- 24時間換気の排気を床下へ送る。(1.と同じ意味)
- 床下の湿度が下がり、また床下の温度が上がる。
- 床下の湿度低下は露点温度が上がり結露しにくくなる。
- 床下の温度上昇は露点温度が上がり結露しにくくなる。
- これらで床下の相対湿度は下がる。
- あっさり解決。
この方法の論文のタイトルは、「床断熱工法住宅の床下温湿度環境の実態調査と高湿化抑制手法に関する調査研究」です。
これらは工務店が把握して、床下結露を施工者として解決することが当然だと強く思います。しかし、問題解決のために1秒たりとも自ら調べる時間が惜しいのでしょう。くそが。
私の住んでいる地域は海岸から近く、山もあるので湿度が非常に高く、絶対湿度28g/㎥まで上がります。床下に外気をいれて自然換気しているすべての住宅(RC、木造、鉄骨)は床下が間違いなく結露しています。それゆえに、木造住宅の建て替えは鉄骨のヘーベルハウスが非常に多いです。鉄骨でも結露が常態化していれば錆びて耐力はなくなりますが、それは無知な消費者にはわからないでしょう。

24時間換気の排気(外に捨てる空気)を床下へ送る。
床下結露は解決した。
2024年8月の時はまだ、排気口6か所のうちの一つとして床下へ排気していたので床下への排気量は30㎥/h程度の床下への排気です。

床下結露の解決後の湿度。
2025年7月の時点では、床下への排気は換気扇を使用して排気量は100㎥/hほどを排気しています。2階の排気口はふさいで、1階へ排気するように換気経路を変更しました。

床下への排気量をさらに増やした。
2025年8月の時点では、床下への排気を換気扇を変更して200㎥/hほどを排気しています。それに伴って既存の壁の排気口をふさいでいます。居室の天井懐を排気ダクトとして利用して床下へ排気しています。
まとめ、床下結露の解決方法
- 夏の湿度は高い、25g/㎥くらい。
- 住宅基礎の真ん中は気温が低い、18度くらい。
- 高い湿度+低い気温=結露。
- 除湿した室内の空気を床下へ送り込む。
- 24時間換気の排気を床下へ送ることで追加の空調コストはかからない。
- 床下を室内からの除湿した空気で満たす。
- 床下乾燥して結露解決。
関連記事
床下の結露を解決したらシックハウス症状も出なくなった。この記事も参考になります。
YKKのAPW430ツーアクション窓の窓枠が歪んでいたので是正させた話
断熱等級7の高気密、高断熱の注文住宅の引き渡しから2年がたちました。
我が家ではYKKのAPW430のツーアクション窓を採用しています。
約2年前にAPW430のツーアクション窓の、気密性が悪い件について記事を書きました。
APW430ツーアクション窓のFIX部の枠が歪んでいる
幅169cmサイズのAPW430ツーアクション窓はツーアクション窓とFIX窓に分かれています。このFIX窓のサッシは融着ではなく、はめ込んでいるだけなのです。

このFIX窓は手作業でトリプルガラスを入れています。その抑え枠をゴムハンマーで叩いてガラスを固定します。その際に突合せがずれる、抑え枠が割れる、などで面(つら)がそろわない仕様となっています。
我が家の6枚の幅169サイズのFIX窓付きのAPW430ツーアクション窓はすべて同様の症状(突合せの不一致)となっていますので、施工者の問題とは思えません。不具合が発生するように設計されています。





APW430ツーアクション窓のFIX部歪んでいるのが仕様なのかを工務店に確認する
工務店に確認したところ、YKKは是正するとのことです。ツーアクション窓に付属のFIX窓の枠の歪みは仕様ではないそうです。
YKKにAPW430のツーアクション窓を是正させた後
ツーアクション窓のFIX部の角は綺麗に納まっています。
なかには真摯に対応する人間もいますが、ごく少数です。嘘つき、手抜きが95%だと思って監視しないと目の前で法令違反、手抜きをしてきます。これは誇張ではなく経験談です。
建築業界は情報非対称性が非常に大きな業界です。
建築業界は不動産業と同じく、売り手と買い手の情報の非対称性が非常に大きな業界なので、適切な情報を与えずに取引した方が長期的に儲かる、それを規制する法もない、北斗の拳の世紀末のような業種です。
おもな理由は消費者がリピートしないため学習がおこらないからです。
不動産、建築、土木は手抜き、嘘は当たり前でそれがほぼ合法状態です。みなさま心して戦って下さい。録画、録音は必須ですよ。
床断熱の気密の劣化その1、新築後の2年後に多くのすき間が発生
断熱等級7、C値0.2の高気密、高断熱の注文住宅を2023年7月に引き渡しを受けました。
丸2年たって床下に潜ったところ、断熱材と大引きや土台とのスキマが3ミリ程度、見られました。ネオマの上に気密シートは施工していますが、隙間はないほうが良いにい待っています。我が家は沿岸2kmで湿度が高い地域なので木材の収縮が大きいようです。
下記の写真のようにたった2年で床断熱の気密が劣化しました。これを防ぐには基礎断熱以外にありません。。
高気密住宅の床断熱は気密が劣化しやすい(地域の気候による)

引き渡し後、2年たったら隙間が発生しています。





これだけ床下に断熱材との隙間が空いていれば、新築時のC値0.2は間違いなく出ないでしょう。たったの2年で劣化しました。
発泡ウレタンを取り去り、再度、気密テープで処理しようと思います。はあ、めんどくさい。
過去に床下が結露していた時の記事
我が家は引き渡し後、床下が結露していたので、その記事は下記です。
現在は床下に居室の換気の排気を行い、床下の温湿度を一定化しています。その記事は下記です。
ネオマフォームも劣化(チョーキング現象、表層が脆くなっている)
床断熱の気密劣化のその2の記事です。